霞みゆく破片

漫画と映画の感想ブログ。アウトプットすることで覚えておきたい。

グリンチ

クリスマス嫌いさんが孤独を克服する物語

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基本情報

監督:スコット・モシャーヤーロウ・チェイニー
吹替:大泉洋 / 秋山竜次(ロバート) ほか
公開:2018年版

あらすじ(ネタバレあり)

起:クリスマス前の様子

山の洞窟の中に住む緑色のふさふさな生き物グリンチ
ペットの犬マックスに身の回りの世話をさせて引きこもって生きていた。
しかし食べ物がなくなり仕方なく街へ降りて買い物に。
そこは大嫌いなクリスマスムードが漂っていてグリンチはとても不愉快に思い
皆の幸せを壊すために「クリスマスを盗もう」と思いつく。

承:クリスマスに向けての準備

グリンチは自らサンタに扮してクリスマスプレゼントを盗もうと計画していた。
小さな少女シンディ・ルーはサンタへの手紙を出しにいくが集荷に間に合わず
直接サンタにお願いを告げようと捕獲作戦を企てる。

グリンチは予定通りイヴの夜に全てのプレゼントを盗み、飾りを壊した。
しかし最後に入ったシンディ・ルーの家で罠にかかって捕まってしまう。
彼女はグリンチを本物のサンタだと信じて強引に願いを告げた。
それは「忙しいお母さんを助けて」という思いやり溢れるものだった。
心を打たれたグリンチは動揺する。
シンディ・ルーは「皆で集まって歌を歌えば幸せになれる」と教えてくれた。

結:クリスマスの朝

プレゼントがなく、飾りがボロボロになったクリスマスに愕然とする街の人々。
シンディ・ルーは自分がサンタを捕まえたせいでこうなったのだと責任を感じた。
しかし皆で集まって歌を歌い出すとその声はグリンチの耳にも届く。
グリンチは罪悪感を感じ、盗んだものを返して謝罪した。

結:クリスマスの夜

ひとりぼっちで過ごそうとしていたグリンチの元にシンディ・ルーが訪れ
ディナーパーティーに招待してくれた。
緊張しながら足を運ぶと招待客は皆グリンチを歓迎し
温かい空気の中で初めて楽しいクリスマスを過ごせた。
そして自分が嫌いだったのはクリスマスではなく
孤独なクリスマスを過ごす事だったという事に気が付く。

感想

大人が見るにはストーリー展開が薄っぺらい!
クリスマス嫌いという時点で結末が読めて
予想外のエピソードはほぼなかったと言っても良い。
物語は限りなくお子様向けといった印象で、ながら見するくらいが丁度いい。
作品のクオリティ自体は高いので酷評はしたくないんだけど。

最初のグリンチの家の描写は発明家の家みたいでワクワクしたし
グリンチの服の仕様には思わず笑ったり
クリスマスに憧れや好意を持っている者なら
街のクリスマスの描写は純粋にワクワク出来ると思う。
動物たちの無言の行動も面白い&可愛い。

ミニオンズやモンスターズインクと系統は似ているんだけど
現実離れした世界と言う点でクリスマスだけじゃ普通すぎて
グリンチはいまひとつ足りなかった。
せめて本物のサンタ側の「未知の何か」が描かれていればなぁ。