基本情報
放送:アメリカのテレビドラマ
企画:カールトン・キューズ / ケリー・エーリン
言語:英語
公開:2014年12月
出演:ヴェラ・ファーミガ / フレディ・ハイモア / マックス・シエリオット
オリヴィア・クック / ニコラ・ペルツ / ネスター・カーボネル
マイク・ヴォーゲル
あらすじ・感想(ネタバレ)
エピソード1『始まりの場所』First You Dream,Then You Die
ノーマンがベッドで目を覚まし、慌てて家の中を移動すると
ガレージで物置の下敷きになった父親の死体を発見するところから物語は始まる。
恐怖演出の為とは言え、あらゆる家電がつけっぱなしなのが気になる。
ノーマンは慌てて母を呼びに行くが、母ノーマは全然急がない不自然さ。
心機一転2人は引っ越し、ノーマの思い付きで田舎のモーテル経営をやることに。
「きっとうまくいくわ、大丈夫」それがノーマの口癖だった。
ノーマにはもう1人ディランという息子がいた。
しかしノーマンと違って従順ではなかった為、引っ越したことを黙っていた。
「仕事でヘマして金がいる」と母親に電話してくる悪そうな奴。
ワトソン先生との質疑応答では親子間の異常性がよく表れている。
-前の学校では良い点を取ってるのに成績が悪いのはなぜ?
「母が何かあるとやり直したがるので転校が多くて。母は前向きなんです」
-この街で落ち着くのはどう?何か部活をやるとか…スポーツがいいわ
「スポーツはやらないんです、母が嫌がるんで」
母が抑圧的・支配的であるが納得して従っている母第一主義を伺わせている。
家に帰って陸上部に入りたい旨を告げるとあからさまに嫌な顔をして
ノーマンの方から進んで従うように誘発していく。
この親子、出来上がっている…。
ノーマンは引っ越し早々チャラめのギャルたちに絡まれて鼻の下を伸ばしていた。
丁寧に家に遊びの誘いに来てくれるも、ノーマは勝手に断ってしまう。
もう17だから好きにさせて欲しいと怒るも
「あんたの為なのよ!」と怒鳴り返すノーマにキレてこっそり抜け出すノーマン。
図書館ではなくクラブ遊びで、不慣れな場所にたじたじになる。
モーテルの元の持ち主キース・サマーズは人手に渡ったことに納得しておらず
夜に強引に家に押し入ってノーマに暴行・レイプした。
その途中でノーマンが帰宅し助けるも、興奮したノーマがキースを刺し殺す。
正当防衛として通報しようとノーマンは提案するが
殺人事件のあったモーテルが寂れることを恐れたノーマは隠蔽をゴリ押し。
強制的に2人で遺体処理+証拠隠滅をする流れになった。
血の付いた絨毯を剥がしている時にノーマンは絵日記を発見。
手漕ぎボートで湖を進む中で心から息子に詫びるノーマ。
それに応えるようにノーマンも母への愛を目一杯伝えるのだった。
「家族は母さんだけ。母さんがいれば十分。
僕らは一心同体だよ。ずっとそうだった。心と心が結ばれてるんだ。
母さんと僕、ずっと2人でやってきた。2人で1つだよ。」
「ノーマン愛してるわ、あなたが全てよ」「僕も愛してる」
微笑み合う2人…いやいや、死体を挟んでする会話じゃないだろ。こわ。
そして死体どぼん。人間って浮かぶっていうからすぐバレるんじゃ?
ベイツ・モーテルという看板が無事に立って未来に希望を見出す2人。
「大事なのはあなたと一緒にいること。2人でいる限り悪いことなんか起きないわ」
「そうだねママ」
共依存が異常だってことが分かったエピソード1でした。
エピソード2『怪しい町』Nice Town You Picked,Norma…
ノーマンの兄ディランが新居へ訪問するが
ノーマにもノーマンにも歓迎されない険悪な空気。
それでもディランは言われた通りモーテルの仕事を手伝う。
ノーマンがブラッドリーと一緒にいると目の前で彼女の父の車が爆走し
車内で黒こげになっているというおぞましい事件が起きた。
その捜査の最中にモーテルのすぐ側に停車したキースの車が見つかり
質問を受けるもしらばっくれるノーマの堂々たる嘘つきっぷり。
しかし後に目撃者が現れ、キースと揉めていたことがバレる。
ブラッドリーに好意を寄せていたノーマンはお見舞いに行くが
彼氏くんが間に入って会話はさせて貰えなかった。
学校ではペアで詩の宿題が出され
先日吐いてる所を介抱してくれた鼻チューブ女子のエマに誘われる。
家にやってきたエマにノーマは質問攻め。
我が子が付き合うに値する良い子なのかそうでないのかの審議にかける姿勢で
私の親の疎ましい感じそのものだと思った。
一方で友好の証にシェルビー副保安官と会う約束をしたノーマのことを
ノーマンは快く思わず心配して1人で行かせるのを嫌がっていた。
この親子は依存心と独占欲が双方向にあるようだ。
ディランはポールダンスショーのあるバーで飲んでいると
ボスが瀕死状態にあると泣く男と知り合い、仕事を紹介して貰うことに。
ディランの携帯に「娼婦」の表示で着信があり、母のことと分かると怒るノーマン。
「ったくおめでたい奴だ、クソ女に操られて!」
「違う!僕の為を想ってだ!母さんは悪くない!完璧じゃないだけだ!」
「いい加減気付けよ!ダメにされるぞ」
自分の価値観を否定されたノーマンはディランを殺そうとするが失敗。
この構図が後の展開の全てだったように思う2周目視聴の今。
殴られて可哀想なノーマンの為にディランを追い出そうとするノーマもまた
他者の耳に声を貸さない偏りがあるものの
このシーンだけだとまだディランが単純に悪い奴に見える。
しかし父の死に疑念を抱くディランはじわじわとノーマを問い詰め
バツが悪そうにノーマは出ていけと強く言わなくなった。
エマはノーマンのベッドに隠されていた絵日記を見つけ興味を示した。
彼女は持ち帰ってそこに書いてあることを分析した。
中国人の4人の少女が7年で市民権が得られると聞かされて不法入国し
メイドとしてやってくるも薬物を打たれて売春を強いられた。
1人が死ぬと残りの3人が死体を森へ運んで埋めた。
描かれている森の絵がこの街にあり現実だと確信したエマは
ノーマンを連れて確かめに行く。
すると大麻畑を見つけてしまい銃を持った見張りに追われることに。
絵にあった小屋も見つけたが、命からがら逃げ帰った。
町では宙づりの焼死体が晒し物になっていてこの町の異常さを伺わせる。
エピソード3『僕は普通じゃない』What' Wrong With Norman
エマは小屋を見つけたことで現実だと実感してショックを受けていた。
平気なフリをしていたノーマンもまたそのことに憑りつかれ
授業中にブラックアウトして倒れてしまう。
MRI、CT、心電図などあらゆる検査をするが異常は見当たらない。
ブラッドリーが見舞いに来てノーマンが贈った鉢植えを逆プレゼントしてくれるが
これって受け取り拒否の無礼行為なんじゃ…。
ワトソン先生の首の長さが気になります。
真相究明に乗り出したエマはモーテルの4号室の配管に痕跡を見つけ
警察に通報しようとしたがノーマンに拒否される。
ノーマンは殺人事件への関与がある為警察と関わりたくないのだった。
ベイツ家には家宅捜索令状が出され、家の中を荒らされることに。
焦ったノーマは入院を強いられたノーマンを強引に連れ帰る。
「私は母親よ!」って配線勝手に抜いちゃってまじ強引。母親の権限強すぎだろ。
実はノーマンはキースのベルトをベッド下に保管しており
それが回収されてしまったことに気付いて取っておいたことを後悔する。
息子の粗相を修繕すべくノーマはシェルビー副保安官に相談すると
勤務時間外に会おうと含みのある夕食の誘いを受けた。
「コートを預かろう」って受け取るもソファに置くだけかいって笑うシーンあり。
シェルビーはロメロ保安官に見せず、ベルトは個人保管していると言う。
ノーマは自分に惚れたシェルビーに身を任せ、官能タイムと引換えに息子を守る。
一方留守番を強いられたノーマンは不安でいっぱいだった。
電話もメールも応答のない母を心配し、眠ることも出来ずに帰りを待っていると
ディランが帰宅しアドバイスを告げる。
「お前はもっと外に出ろ、あの女のやり方は健全じゃない。お前を抑え込んでる」
そして先日のディランへの殺意をノーマンは何も覚えていなかったことが明らかに。
この辺りから記憶にないとはどういうことだ?の議題があがってくる。
そして帰宅したノーマからシェルビーが力になってくれると聞いても安心せず
母が自分以外の人を頼ることに不快感を覚え「利用されるからダメだ」と言う。
そしてノーマンは幻覚を見る。
「あなたの言う通りこのままじゃ嫌な要求もされるかもしれない。
全部あなたのせいよ!何をすべきか分かるわね?」とノーマに言われる幻覚を。
1回目に見た時はこれが幻覚のシーンだと分からなかったけど
ノーマンの症状を理解した2回目の視聴でやっと把握出来た。
そしてベルトを探しにシェルビーの家に忍び込むノーマン。スリル。
すると地下室には監禁された中国人の女の子が本当に存在したのだった。
エピソード4『信頼』Trust Me
ノーマンの腕を掴んで監禁された女の子は助けを求めたが
シェルビーの帰宅を察したノーマンにその余裕はなかった。
弟をつけていたディランが脱出の時間を稼いでくれてベルトはないものの無事帰宅。
エマにこのことを伝えようとするも風邪で寝込んでいるので会わせて貰えず。
シェルビーはノーマに夢中で隙を見てはノーマを抱こうとした。
通りでシェルビーと遭遇したノーマンは逃げ出すが、威嚇するように追われる。
シェルビーはノーマと恋仲にあることを打ち明け
ノーマンとも仲良くなりたいと釣りに誘った。
しかし地下に女の子を監禁してるような奴を認めるわけもなく
それをノーマにチクって邪魔しようとするが信じて貰えない。
「あなたはそこにないものを見たり聞いたりすることがあるの」
そう言いつつも半信半疑でシェルビーが寝静まった後の家を捜索するノーマ。
地下に女の子はいなかった。やはりノーマンの幻覚症状か。
しかしノーマンの足首には女の子に掴まれた痕が残っている。
船着き場で腕時計をはめたキースの手首が見つかった。
任意同行でロメロ保安官の元に呼ばれるノーマン。
回収された腕時計にカーペットの繊維が挟まっていたらしく
事件の夜にカーペットの貼り換えをしていたノーマンに疑いが。
カーペットの行方を追ってフェンスによじのぼって揺さぶるシーンが凄い。
THEヒステリック。ていうか尾行されないものなの?
いつものようにディランがノーマのことを軽くディスりながら話しかけると
珍しくノーマンも「ほんとマトモじゃない」と同調した。
異変を感じたディランが気に掛けるとノーマンは全てを暴露する。
弟を心配したディランは「俺も力になる」と約束してくれた。
もしかしてディランって案外話が通じる良い奴?
そこでブラッドリーから連絡が入り
ディランのアドバイス通り会いに行くと期待通りのベッドインとなった。
その頃ノーマはキース・サマーズ殺害容疑で逮捕された。
エピソード5『証拠』Ocean View
何も知らないノーマンはニヤニヤしながら帰宅し、母の逮捕を知る。
大変な時に女の元へふらふら遊びに行ったノーマンに腹を立てていたノーマは
面会に来た息子に心を閉ざし、怒鳴り散らして帰らせる。
保釈金を用意する為にノーマンはモーテルの権利書を探しているとエマ登場。
保釈手続き待ちの間に監禁のことを話すと
質問禁止で聞くだけにしてと前置きしたのに食い気味に質問してくるのが面白い。
エマはその子を助けるべくFBIへの通報を提案するものの
ノーマンはノーマの件を優先する為に後回しにしたいと言い切った。
一見当たり前のようではあるけど命の平等性を否定するシーン。
しかし頭の中はブラッドリーと過ごした夜のことでいっぱいで
保釈代行業者からの知らせにはあまり興味を示していないように見える。
ノーマは弁護人をつけ、弁護士と相談の場を設けられていた。
絨毯の繊維という物的証拠がある限り殺人罪は否定しがたいと言われるも
頑なに認めようとしないノーマは勝手に話を切り上げて出て行ってしまう。
帰り道の車中でもノーマンに八つ当たりし放題。
ノーマンに「見てると怖くなる。抱えきれない」と言われると(そりゃそうだ)
無理やり車をおろさせ歩いて帰れと無茶を言う。
キレてるノーマが小股でヒールを鳴らす姿がちょっとコミカルに見える(笑)。
ディランがバイクで通りかかって乗せてくれるのがほっこり。
「依存症の相手には自分の為にも相手の為にも距離を置け」
ディランはこうアドバイスするがノーマンは出来ないと返した。共依存だからな。
親離れの為に兄弟で一緒に住もうと提案するが母を想い断るノーマン。
費用の工面に困っていたが、麻薬畑監視仕事の先輩イーサンが貸してくれた。
優しさに感謝したところで目の前でイーサンが撃たれる。
ディランは自己判断で相手を轢き殺す。
一方シェルビーはノーマ逮捕を詫びて暫く会わないと告げながらも
留置所に入ってとても堪えたことや心からの愛を告げて仲直り。
ノーマはシェルビーを愛してるようには見えないが
不安だから肯定を喜んで受け入れた感じ。
シェルビーは絨毯の繊維を証拠品置き場から盗み出しノーマの物的証拠を消した。
しかしノーマンはシェルビーが役立ったと分かると嫉妬して拗ねる。
エマの推察通り、キースの船を調べたら本当に監禁女性を発見。
モーテルに連れ帰るとすぐにノーマに見つかり
本当にシェルビーが酷いことをしていたと発覚する。
エピソード6『真実』The Truth
ディランがイーサンの仇を取ったことを報告すると「良い判断」と褒められ昇格。
車の処分が終わるとリモという男が迎えに来た。
裏切られた怒りに任せてシェルビーに会いに行こうとするノーマを
必死で止めようと助手席の窓にダイブするノーマンのアクション芸が凄い(笑)。
エマは通報を提案するが親子揃って鈍い反応。
なぜ自力でどうにかしよとするのか!そっと通報してしまえ。
しかしエマは母と8年音信不通だと話し
ノーマにその役目を重ねていたことを伺わせる抱擁シーンがある。
シェルビーに会いに行くことを諦めていないノーマを阻止すべく揉めてる所に
ディランが帰宅して力を貸してくれるという。
兄弟でキースの船に忍び込む間ディランは再び親離れを説得するが
ノーマンの心には響かず、母親を心配するだけであった。
ベルトは無事に奪還し、海にどぼんして証拠隠滅完了。
しかしその間にシェルビーがノーマの身体を求めにモーテルへ来てしまう。
開業前のモーテルなのに隣室から水音が聞こえて不審がったシェルビー。
監禁女性とご対面してしまって、女性は逃走、シェルビーは追いかける。
その際にノーマのことを「このクソ女!」と罵るのだが
ナンパに失敗した男が「このブス!」って言うのと同じだ…クズ男め。
ちなみにこの監禁物語はここで終了で以後一切出てこない。
続きはどうなったの?と暫く気にしていたのに…少しモヤモヤ。
シェルビーは追い切れず戻ってきて腹いせに家族3人にキレ出す。
泣いて許しを請うノーマと責め立てるシェルビーが
かつての夫婦喧嘩に重なって見えたノーマンは目が座って様子がおかしい。
シェルビーに襲い掛かって隙が出来るとディランとシェルビーが撃ち合いに。
その隙にノーマはノーマンを連れて逃げようとする。ディラン不憫過ぎ…。
ノーマンはなんで頭から血が出ているか覚えがない様子。
無事にディランが勝利してシェルビー死亡。
警察を待っている間にノーマはディランに父死亡の真実を語る。
それは事故死でもノーマの殺人でもなく
目の座ったノーマンによる殺人で本人は何も覚えていないというのである。
ちなみに父が殴られて倒れた時にノーマが「まさか…!」と呟くのだが
テレビから流れている野球実況が追うように
「まさかの空振り!」と言うのがちょっと面白い。いや全然空ぶってない。
これがオープニングシーンの真相だったと分かって興味深い納得。
「何をしたのか知らないのだから守ってやらないと」というノーマは
邪魔をしないか協力するか選べとディランに委ねた。
エピソード7『9号室の男』The Man in Number 9
ロメロ保安官が到着してシェルビーの死を確認。
ノーマから話を聞いたロメロは「それじゃあこうしよう」と捏造提案。
シェルビーとキースが対立してキースを殺し遺体を海へ捨て
少女をキースの船に監禁して隠したがロメロが大体を把握しており
モーテルへ移送した際にロメロがシェルビーを射殺したことにしようと言う。
ディランは体を張ったのにと不服そうだったがノーマとノーマンは大満足。
ブラッドリーとの熱い夜を夢に見た男の子の朝を迎えるノーマンだが
ノックもなしにノーマは部屋に入ってきて着る服を選んでベッドへ放る。
そもそもこの家は基本的にドアを閉める習慣がないのが凄い。
身体が成熟してるのに子供のままとしか扱われず親に管理されている…。
登校前に壊れた柵を直して欲しいと頼まれたノーマンは軒下で犬と出会う。
家の周囲に餌を置いて慣らしジュノと名付けたが、ノーマは嫌がる。
ノーマはこれまでディランには差別的に冷たかったが
ノーマンの真相を打ち明けて仲間意識を持ち、ディランの分も朝食を作った。
しかしディランが家を出る決意が変わらないと分かると途端にキレ始める。
仲間だと思えば優しくするけどそうでないなら敵扱いという極端さ。
ノーマは自分のモーテルを売り出す為、チラシの相互配置の営業に出たが
小さな町では事件が噂になっており関わりたくないと断られてしまう。
予約は1件も入っておらず、開業前から前途多難。
そこへジェイク・アバナシーというキース時代のモーテルの客が訪問してきた。
定期的に宿泊予約を入れたいとの申し出に歓喜するノーマ。
エマがノーマンに会いに家にやってくるも、ノーマンは会いたがらない。
しかしノーマはエマのことを気に入っているので同情し
理由をつけて女2人でランチしようと誘う手厚い歓迎。
ノーマンが最近心ここにあらずだと感じていた2人はブラッドリーが原因と認識。
ノーマは相手の女がどんな奴なのかとまたも執拗に気にしたので
エマも調子に乗ってブラッドリーを見せにヨガ教室を覗きに行く。
息子はあの女を抱いたのかと想像して怒るノーマ。ちょっとやりすぎ感。
更にノーマンにブラッドリーの批判を浴びせて聞かせ関係を絶たせようとする。
怒ったノーマンが家を出ていくと逆ギレしたノーマは絶叫し物に八つ当たり。
彼女の「ノーマン!」という叫び声は中毒性があると思う(笑)。
実際の所ノーマンはあれ以来全然構って貰えずにいた。
身体の関係を持ったことで付き合っていると認識していたが
一夜の遊びだったと明かされてショックを受ける。
ブラッドリーに会いに行った帰り道、ブチ切れたノーマンは
母が彼女をディスった言葉を反芻していた。
追いついた彼女に抱き締められながら謝罪されると正常に戻り
目に涙を浮かべて「さようなら」と別れを告げた。
2周目だとここで短時間の人格交代が起きているのがよく分かる。
モーテルの前に辿り着いた時、犬のジュノが目の前で車に轢かれ
悲しみのあまり死を受け入れずにエマの父に直して貰うと言い出す。
落ち着くよう宥めるノーマに大声で怒鳴り散らすノーマン。
突然ブラッドリーに相手にされなかったことを思い出し
僕が「何もかも間違ってた」と泣き始め、ノーマはそれを慰めるのだった。
エピソード8『ノーマンと子犬』A Boy and His Dog
ノーマンは死んだジュノを土に埋めるのは可哀想だと感じ
エマの父に頼んで剥製にすることにした。
今思えばこの価値観がサイコを生んだようなものかも。
学校ではブラッドリーの友人たちがノーマンのことを陰で悪く言っており
聞きつけたエマが2人の間に性関係があることをバラす。
恋敵との関係を肯定するの嫌だろうに、好きな人を愚弄される方が嫌だったのね。
すぐに話は本人の元へ告げ口され、怒ったブラッドリーはノーマンを責める。
「なかったことにしてよ!彼がいるんだから」自分から誘っておいて都合良すぎィ。
キレたノーマンは先生の心配を跳ね返して強引に早退。
即母が呼び出されるが「具合が悪いから帰ったわけでしょ?」と
息子を肯定するモンスターペアレントっぷりを発揮。
学校の心理カウンセラーに会うことを勧められるが拒絶するノーマ。
なのに息子には「周りとうまくやって。感情に振り回されてちゃダメよ」とか言う。
それでも自分で見つけたカウンセラーと三者面談の場を設けるが
殆ど息子に喋らせずノーマが勝手に代返してばかりで成立しない。
ノーマンは意見を言う機会を奪われ母の誘導尋問の後にイエスを言うのみ。
次回はノーマンと2人きりの方が効果があると思うと言われても拒絶し
ノーマ自身にも問題があると察したカウンセラーは彼女にも勧めるが
思い通りにしたいと思うのは母親なのだから当たり前と回答した。
自分は完璧に色んなことをコントロール出来てると断言出来ることも恐ろしい。
子供に悪影響を与えまくる無自覚の毒親。
ノーマはロメロにバイパスが出来るとモーテルに致命傷だと訴えに行った。
市の計画委員会に入れて欲しいとコネを誘導しようとするが相手にされない。
持ちつ持たれつの間柄になったつもりでいたが、脅されて帰ることに。
ディランは上の命令で"トリマー"を迎えに行く役目を仰せつかった。
道中ナメた真似をする奴を除外し、自分ちのモーテルを宿泊場所へ選ぶ。
アバナシーを胡散臭いと感じていたノーマは尾行し、キースの船に辿り着く。
しかしすぐに見つかってしまい「私の探し物を出せ」と覚えのない要求をされる。
ノーマはモーテルからアバナシーを追い出し完全に敵対する。
するとノーマのベッドにシェルビーの遺体が寝かされる事件が起きた。
恐らくアバナシーからの嫌がらせと思われる。
エピソード9『溺れゆく女』Underwater
ディランの連れてきた"トリマー"たちがモーテルでマリファナを吸っていると
「ここでは私が法律よ!」と吸引禁止を超強気で言い渡す。
ただ注意するのではなく自分の身の上話まで持ち出すからイタい。
彼等がマリファナ加工の作業員だと分かると町全体への嫌悪感が頂点に達し
ノーマは再び引っ越すと言い出した。安定のヒステリック。
速攻で不動産屋に買い戻し手配の依頼をしに行ったが
ノーマンは自分が書いた短編が認められ、ワトソン先生に出版を勧められ
成績もオールAを獲得したことからこの学校で学び続けたいと願った。
勿論ノーマは受け入れない。「あなたは従うしかないのよ?」
ノーマの元に「近いうち会おう」というメッセージを添えた花束が届く。
アバナシーからの脅迫だと確信すると、懲りずにロメロ保安官に助けを求める。
偽名と判明し、事件性がない花のギフトでは当然警察は成す術がないが
ノーマがあまりにうるさいので30分起きにパトロールしてくれることに。
ノーマンはブラッドリーを浴槽に沈め殺す夢を見た。
それを知ったディランは念の為に殺意の有無を探るように確認したが
ノーマンには全く自覚がなく、ただの夢だと笑い話で終わった。
ディランに襲いかかったことや父親を殺したことは覚えていないのだと
信じられないけど本当なのかと確かめるようなシーン。
ブラッドリーは父の遺品に触れたくてディランにオフィスに入れてくれと頼む。
ディランがギルにオフィスはどうなってるか確認すると丸ごとくれることに。
ブラッドリーの父のことをギルはよく思っていない為
1度は来訪を断り私物の返却のみすると告げるが、ブラッドリーは泣き落とし。
本人無自覚でも女を売りに同情をひく奴ってのはいるもんだなぁ。こいつ嫌い。
リモに見つかるも潜入に成功したが、不倫証拠が出てきて嘆くブラッドリー。
エマは宿泊客の男の子ガナーと仲良くなり、マリファナのマフィンを貰う。
モーテルのバイトという注意する立場にありながら好奇心でむしゃむしゃ。
どうでもいいけど水分なくてよく全部食べ切れたな…。口の中パサパサしそう。
死体のあった部屋で眠るのはまだ怖いからとノーマンのベッドに潜り込む母。
小さい頃の思い出話をしながら感覚は当時のままのようだが
絵面はどうみても大人の恋人同士で親子関係としては異常である。
そして母に従うことを選び、ワトソン先生に出版の話を断るのだった。
しかしお母さんに黙って出版しないかと強く持ち掛けられる。
引っ越す気満々だったノーマだが、担保割れで売値は半額程度と聞かされる。
怒りと絶望で車に戻ると、後部座席からアバナシーに銃を突き付けられた。
シェルビーが人身売買で儲けた15万ドルをアバナシーに払う筈が消えたと言う。
それをノーマが持ってると思い込み、明日の夜埠頭に持ってこいとのこと。
ノーマは思い当たらない話なのに恐怖のあまり頷いてしまう。
「いざとなったらまず息子たちを殺してからお前を殺す」と脅し付き。
エピソード10『暗闇』Midnight
監禁少女の時は頑なに通報を拒んで自力で解決しようとしてたのに
今回は即効でロメロ保安官に相談に行くノーマ。
受付ガラスに鼻を押し当てるレベルで最早強引過ぎる。
閉まりかけのドアに突進していく姿と言い
ヴェラ・ファーミガに完全にノーマが乗り移っていて演技が細かくて良い。
打開策の詳細はないものの「何とかしよう」と応じるロメロ。
ロメロを信用出来ないノーマはディランに銃を借りて撃ち方を教わる。
「信じるのは苦手でもそれしかない」っていうディラン格好いい。
クリーニング屋に入る手前で人とぶつかり相手から嫌な態度を取られると
「ふざけんな!この大馬鹿野郎!!」と怒鳴り返すシーンも強烈。
他人事として傍観する分にはノーマのキャラが清々しくて笑ってしまう。
言い終わった後に周囲を気にする描写もまた良い。
ノーマは前回ボロクソに言って部屋を出たカウンセラーに再び会いに行く。
カウンセラーは当然再訪に驚く。
ノーマの怒りはストレートに吐き出すがその場だけのもので
時間が経てば自分の中ではなかったことにする思想がよく表現されていると思った。
私の親もこのタイプだったので本当に描写がリアルで共感出来る。
カウンセリングでは見栄を張って何も本当のことを話せず途中退場。
その頃ノーマンは学校で
ワトソン先生が電話でエリックという男と揉めているのを目撃。
ブラッドリーはあの夜私物を持ち出さなかったようで
後日わざわざベイツ家に引き取りにやってくる。
事の成り行きを知らないノーマンは
彼女が家に来たのに自分以外に用事ということに嫉妬しこっそり立ち聞き。
機嫌が悪いノーマンは黒のソックスがないことをノーマに八つ当たり。
実は消えた15万ドルはロメロが隠し持っていた。
ロメロはキースの妹に会いに行き、彼女もアバナシーに暴行を受けたことを知る。
彼女はアバナシーという名前ではなく、ジョー・フィオレッティと認識していた。
わざわざ彼女はモーテルまで来て「金を持ってるなら諦めろ」と忠告に来る。
夜になり、もしかしたら本当に終わりかもしれないと思ったノーマは
「今まで誰にも言ったことのない話を聞いてくれる?」とノーマンに語りだす。
実の兄に13歳からレイプされ続け誰にも打ち明けられなかったと言う。
母は早くに死に、父は何かにつけて暴力的で兄を殺すと分かっていたからと。
父が早く帰ってきて見つかりそうになった時、アイロンが足に当たって火傷。
意を決してノーマは埠頭に向かうが、ロメロがあっさりアバナシーを射殺して解決。
ロメロ強い。正義の警官ではないけど頼りにはなる。
ノーマンはエマをダンスパーティーに誘ったが
ブラッドリーのことばかり見てエマには見向きもせずエマ激怒。
ブラッドリーの彼氏にもボコボコにされて無残なノーマン。
土砂降りの中途方に暮れて歩いて帰っているとワトソン先生が通りかかり
車に乗せて家に連れ帰り傷の手当をしてくれた。
送る前に着替えるワトソン先生はドアを閉めなかった為下着姿が丸見え。
すると湧いて出たノーマの幻覚がワトソン先生を「誘惑してる」と批判し始め
ノーマンは幻覚に歯向かうようにワトソン先生をかばう。
そしてまた「どうすべきか分かるわね?」と言われるのだ。
ノーマンは土砂降りの中、猛ダッシュでびしょ濡れになりながら走って帰った。
この時は誘惑を振り切ったんだねとか思ってたら後にどんでん返しが起こる…。
幻覚のノーマを「天使と悪魔が囁くあるあるシーン」だと思って見ていたのに
後にこれはガチの幻覚症状だったと発覚するから2周目も面白い。